酒とアート、飲むと観るでノミルです

2015.10.21 歯を抜いた

先日、歯を抜いた。

大人で歯を抜くことになる状態と言えば

親知らずがポピュラーなのだろうが

今回はそうではない。

歯の根っこの部分に問題があり、

3ヶ月治療していたが、

結局改善がされず

抜くことになったのだ。
歯を抜くのは

親知らずを含め、

人生で3回か4回ほど

経験しているけど

幸いなことに

ものすごく痛い目に

あった事はない。

人によっては

歯茎を切開して

(考えるだけでも痛い)

翌朝に目が覚めたら

枕が血だらけ

顔はパンパンに腫れているという

かわいそうな人もいるらしいけど

僕の場合はそうはならなかった。

さすがに抜いた直後は

出てくる血をツバと一緒に

ペッと吐かなければいけないけど

数時間もたてば出血も収まるし

顔も腫れない。

(もとから丸いから

目立ってないだけかもしれない)

ただ、じんわりとした痛みというか

違和感のようなものがそこに残る。

先日抜いた歯が会った場所も

同じようにじんわりとした違和感が

歯のかわりにそこに鎮座している。
激しい痛みではないとはいえ、

仕事をしていると

気になって仕方がない。

集中しようにもできない。

痛み止めを飲むと

違和感が収まるのだが

なんだか身体が

ふわふわした感じになる。

敏感さがなくなり、

身体中の神経がだらけて

「あ、こいつ、何かに触れやがったな?

うーん、めんどくせぇなぁ。

どっこいしょっと、

はいはい、手が硬いものに触れましたよっと。

おーい、この感覚、脳に送っといてくれや。

急がなくていいよ。お茶飲んでからでいいからな。

おれはちょっと横になるわ。

こいつが痛み止めなんか飲むものだから…

ふわぁー、眠くて仕方がねぇや。

んー、むにゃむにゃ…」

みたいな感じになってしまう。
それはそれで楽しい感覚ではあるが

痛み止めは飲み過ぎると

胃に負担がかかるのでよくないし

出来る限り薬には頼りたくない。
そういう時は

気を紛らわすために

あるいは気を落ち着かせるために

穏やかな想像をする。

歯痛ではしたことがないが

お腹が痛くてもトイレにいけない時など、

僕は「森に囲まれた静かな湖」を

想像することにしている。

空はどこまでも澄み渡り、

雲がゆったりと流れていき、

小鳥たちがさえずり、

子鹿が草むらでうたた寝をしている。

湖はいつまでも穏やかで、

僕はボートのなかで横になり、

空を眺めているのだ。

だからお腹なんて痛くないはずだ。

湖は川へと流れていき、

やがてそれは滝へと急降下…。

いかんいかん、

お腹の痛みが想像力を侵し始めている。

映像を巻き戻して

湖へと戻ってくる。

ほーら、穏やかだ。

おだやかだろう?

おだやかだおだやかだおだやかだ。

おだやかにちがいないんだ。

おだやかでなくてなんであろうか。

というかおなかいたい。

いや、はがいたい。

いや、ははないんだから

はがあったばしょがいたい。

けっきょくいたいのか。

いたいんだ。
痛み止めを飲も。

2015-10-21 | Posted in hakariuri

ライター紹介

西出 元

Nomiru ディレクター、撮影、イラスト、会議中に腹が減ったと晩御飯へと促すことを主に担当。企画が進まない原因の一人。
ディズニーランドとUSJに行ったことがなく、それに対する憧れが高まっていき、ハードルが上がりすぎて逆に行けなくなっているが最近の悩み。
好きなお酒は辛口の冷酒。好きな肴は白子ポン酢。


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