酒とアート、飲むと観るでノミルです

ビールと風邪のひきはじめ

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先週の金曜日から週明けにかけて、風邪をひいていた。

熱が出て、咳と鼻水が止まらなくなる定型的な風邪であり、週末ということもあり病院にも行かず市販の薬とポカリを飲みながらトイレと食事以外は1日中布団の中にいたが(熱による関節痛もあり、起き上がるにも一苦労だった)いま(水曜日)では熱も下がり、ほぼほぼ完治したと言ってもいいかもしれない。
本格的に風邪に症状を現れ始めたのは、金曜日からだが、異変は火曜日の時点ですでにあった。

ビールを飲んでも、まったく美味しくないのである。

その日は午前中から仕事、昼から打ち合わせ、打ち合わせ後は大阪に撮影機材の返却、夜から京都でバドミントンの練習というなかなかハードな1日であり、疲れ切っていたので夕食は近くの定食屋でひとり、生姜焼き定食を食べながら瓶ビールを飲んでいた。

普段は混み合っている定食屋なのだが、その日はたまたま空いており、僕以外の客は二組。のんびりとした店内でテレビをボーっと眺めながら、おかずの生姜焼きをつまみにしつつ、ビールを飲む。いつもなら至福の時間だ。
しかし、その日はビールがすすまなかった。

いつもなら瓶ビールなんて一瞬で空になり、次はどうしようか、日本酒にしようか、焼酎にしようか、それとも今日はビールだけに留めておこっかなぁ、という楽しい選択にせまれるのだが、どうしたことか、コップが空くことがない。1杯目は喉も乾いていたこともあり、グイッと飲むことができたのがが、2杯目から急にペースが落ち始める。

ビールというものは、その日が寒かろうか、暑かろうが、天気が晴れていようが、雨だろうが、楽しい日でも、悲しい日でも、いついかなるときだって美味しいものだと思っているが、不思議なことにいま、飲んでいるビールはどうしても美味しいと感じない。まことに奇っ怪なり。
いや、このことが不思議なことでもなんでもないことはもちろん知っている。

この身体とも付き合いが長うござんす。

生まれて32年とちょっと、身体から訴えてくる声も、なんとなくですが聞き分けれるようになって参りました。
ビールがマズイ。

これはどういうことか。

それは概ね、風邪の引き始めでなんでございますねぇ。
なんか急にトラさんな口調になっちゃったけど、そういうことなのです。

もう十中八九だと言ってもいい。
ビールがマズイと、風邪をひく。

それがどういう原理なのかは僕には分からない。

いまネットで調べてみたけど、鼻が詰まって味覚が変わるからと書いてあった。

本当がどうかは分からない。

そして、ビールが体調のバロメーターになっているという僕と同じような人もやはりいるらしい。僕だけの特異体質ではないようで一安心だ。
結局、その日はビールを最後まで飲みきれないまま店を出てしまった。そして、念のために、布団の上に毛布をのせ(羽毛布団の場合は、布団のうえに毛布を乗せると良いらしい)、暖かくして寝たのだが、結果はごらんのとおり。週末を完全につぶしてしまった。
これも大体「そうなるもの」なのだが、風邪というものは引き始めたと分かって、早めに寝たり、布団で暖かくしてしたりして対処しようとするものの、結局、熱を出したりして悪化してしまう。だったら、別に無いもしなくてもひいてしまうものはひいてしまうものと思い、やがて来る死を静かに待つ人のように、やがて来る風邪を静かに待った方が良かったりするのだろうか。ともちょっと思う。

でも、そういうはいっても、なんとか(本格的に)風邪を引く可能性を避けたいというのが、人というもの。ひくと分かっちゃいるが、僅かな望みでもかけてみたい。だって、風邪をひいたらしんどいもの。それをちょっとした行為で、少しでも避けられる希望があれば、そりゃあ暖かくして寝るくらいのことはするわなぁ。布団の中で、それでもどうせ風邪引くんだろうなぁ、と思いつつも、やらずにはおられない。
風邪でさえ、これなんだから、もっと大きな病気とかだったら、もっと、やらずにおられない状態になるのだろうか、あるいは、ことが大きすぎて、静かに待つモードになってしまうのだろうか。いきなり諦めるのもなんだし、やらずにおられなさすぎるのも妄信的になりそうだし、病気になるっつーのも、考えてみたらなんだか大変ですね。

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2017-03-30 | Posted in hakariuri

ライター紹介

西出 元

Nomiru ディレクター、撮影、イラスト、会議中に腹が減ったと晩御飯へと促すことを主に担当。企画が進まない原因の一人。
ディズニーランドとUSJに行ったことがなく、それに対する憧れが高まっていき、ハードルが上がりすぎて逆に行けなくなっているが最近の悩み。
好きなお酒は辛口の冷酒。好きな肴は白子ポン酢。


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