酒とアート、飲むと観るでノミルです

『ダゲレオタイプの女』

dagereo

黒沢清監督の最新作『ダゲレオタイプの女』を観に行ってきました。
もう、ついさきほど観てきたところです。
22時に終わって、現在これを書いているのが23時前ですから、
もう観たてほやほやですよ。
映画館出て開口一番がこのブログくらいの勢いですよ。

もう笑い有り、涙有り、香港アクション顔負けのアクションに、スター・ウォーズばりのSF要素でね。
あぁ、そこで別の星に行くんだぁ。とか、お前の正体、アンドロイドだったんだ、とかね。
もちろん嘘ですけどね。
いやいや、ちょっと待ってください。
いま、あの、考えているんで、内容をね。
くだらない嘘でもつかないと文字数を稼げないですもんね。

いやぁ、はぁ、やれやれ。
とりあえずビールでも飲もうかしら。
ローソンで買ってきたんですよ。「よなよなエール」。
ローソンの良いところが缶ビールの種類が本当に豊富。
ビールを買うならローソンに行け!
今日は買ってないけど、からあげクンだってあるぞ!
僕が好きなからあげクンの味はレッドです!
では、ちょっと失礼して、プシュッとあけますね。タブをね。
で、こうグイッグイッ……ね。と行く訳だ。
プハァー!いやぁ、この華やかな香り!
さすが「よなよなエール」!女性にも人気があるわけだ!
いや、本当のところは知らないけどね。

えーと、何の話でしたっけ?
そうそう、『ダゲレオタイプの女』。
観に行ってきましたよ。
黒沢清監督の映画を観るのもずいぶん久しぶりでしてね。
前に観たのはなんだっけなぁ。
『ドッペルゲンガー』かなぁ、『キュア』だったかなぁ。
うーん、思い出せないけど、いずれにしてもどちらかです。
中学生のころはちょうどJホラーブームだったので、
『リング』とか『呪怨』とかを友達を観るのが流行っていたので
『回路』もそのときに観ました。
そしてなんと言っても、はじめて黒沢清監督作品を観たのが
忘れもしない小学生のときの映画上映会。
映画上映会とは、要するに「クラスのみんなで映画を観よう」という会でありまして
クラスの中から二人の児童が映画を選ぶことができるのですね。
そのうちのひとりの女の子が選んだのが『スウィート・ホーム』だったのです。
あのいわくつきの。DVD化さえされていないという。(権利関係の問題でね)
しかし、僕が小学生のころはVHS。
ありましたね。『スウィート・ホーム』のビデオ。
なんで小学生の女の子が『スウィート・ホーム』なんて知っていたのか。
いまとなっては謎ですが、小学生だからね。
悪ノリで「怖い映画観たい」とかはしゃいでしまったんでしょうね。
それで『スウィート・ホーム』を知っているその女の子は
「本気で怖い映画知っているよ!『スウィート・ホーム』っていうんだよ!」
って言っちゃったんでしょうね。
小学生男子なんて、サルよりも知能が低いもんですから。
「ええやん、怖いの!おれ、全然大丈夫やし!」
とか言っちゃったんでしょうねぇ。

そして、結果は、この作品を知っている人ならご存知のとおり。
ホラー映画とか、そんな生易しいものじゃありませんからね。
阿鼻叫喚。号泣続出。
そのあとに観た『マスク』にどれだけ救われた人がいたことか。

もちろん、当時は黒沢清監督という名前は存じ上げなかったのですが、
のちのちサブカルという世界があるということを知り、
映画監督もスピルバーグやジェームズ・キャメロン、
黒澤明や山田洋次だけじゃないんだぜ、ということを知り、
黒沢清っていう監督がすごいらしいぞ、と誰かに教わり、
調べてみると、なんと、あの僕のクラスメイトを
恐怖のどん底に陥れた張本人だった訳です。
そして『回路』。
『リング』や『呪怨』がひたすら怖がらそうとしている映画だったのに対して
「なんだろう、この怖いだんだけど、怖くないような、
…いや、やっぱり怖いし、なんだこれー!すんごくモヤモヤする感じ!」
と言った語彙力の無い中学生のときに難しくも新しい恐怖感を覚えさせられました。
ありがとう、黒沢清監督。ありがとう。
人生にモヤモヤを与えてくれて、本当にありがとう。

そして、今回の『ダゲレオタイプの女』ですよ。
全編フランスロケ、俳優も全てフランス人。
予告だけ観ると、普通の、ちょっと怖いフランス映画かな?
でも、黒沢清監督作だしなぁ。普通じゃないんだろうなぁ。
もう、想像するだけで、身体がモヤモヤしちゃう。
これは観に行かなければ!と思っていたのです。

そして、観にいきました。
やっぱり、最初のほうは、
あれ?さすがの黒沢清監督でもフランスの
お洒落な雰囲気に飲み込まれてしまったのかい?
と思っちゃったりもしたのですが…。
ご安心ください。
5分ほどで、お!これは?!もしかして…!!となることでしょう。
そうなればあとは大丈夫。
あとは視覚を含む全て感覚と
思考やらなんやらを映画に預けてしまいましょう。
黒沢清テイストとフランス映画の甘美たる悲哀の融合。
なんとなくヌーベルバーグ的な展開。
黒沢清監督も、この映画はフランス映画と言っているように、
そうかぁ、黒沢清監督がフランス映画を作るとこうなるのかぁ。
となること間違い無しです。

とくに面白いのが空気感。
日本のホラー映画によくある湿度120%という雰囲気ではなく、
フランスのカラッとした雰囲気なかで、
日本的なウェットな演出とドライな雰囲気のバランスがとてもおもしろかったです。

ぜひぜひ、観に行ってみてください。
ちょっと、こわいけどね。

今日のひとこと

あと、予告でやっていた『ヒッチコック/トリュフォー』も面白そうだったなぁ。
しかも黒沢清監督も出演しています!

 

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2016-11-02 | Posted in hakariuri

ライター紹介

西出 元

Nomiru ディレクター、撮影、イラスト、会議中に腹が減ったと晩御飯へと促すことを主に担当。企画が進まない原因の一人。
ディズニーランドとUSJに行ったことがなく、それに対する憧れが高まっていき、ハードルが上がりすぎて逆に行けなくなっているが最近の悩み。
好きなお酒は辛口の冷酒。好きな肴は白子ポン酢。


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